原木生しいたけ

原木生しいたけは、ほだ木一つでだいたい三年間生しいたけ栽培が可能です。一年目と三年目は山中に置いて自然発生させ、二年目はハウスで大量に収穫します。味が良いのは、一、三年目の生しいたけで「自然茹」と呼ばれ、かさ全体にひびがあるのが特徴です。

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原木生しいたけは食物繊維とカルシウムの吸収を助けるビタミンDを豊富に含む。

 生しいたけのパッケージに「原木生しいたけ」の表示を見かけることがあると思います。原木生しいたけというのは、クヌギのほだ木にドリルで小さな穴を開けて、しいたけ菌を植えた「種駒」という小木片を打ち込み、山中に並べ置いて栽培したしいたけで、味や香りや食感に優れているのが特徴です。それに対して、木屑や米ぬかなどで作った培地にしいたけ菌を埋め、ハウスで人工栽培した物を「菌床生しいたけ」と呼び差別化しています。菌床生しいたけはやや軸が長くなることがありますが、外見をみただけでは判別しにくいので、パッケージに表示しています。菌床生しいたけは、国産生しいたけの約八割を占め、価格も安価ですが、味は原木生しいたけに及びません。

 生しいたけが豊富に含むビタミンDは、カルシウムの吸収を助け、骨や歯を丈夫にする働きがあるとされています。味わいの素になっているグルタミン酸が代謝を促進させますし、エリタデニンという成分が血圧や血中コレステロールを正常に保つ働きをするとも言われます。また低エネルギーなうえ、食物繊維が豊富なので、食材に加えて満腹感を得るように工夫すれば、ダイエットやメタボ対策にも効果がありそうです。

原木生しいたけのおいしい部分と鮮度の調べ方。

 原木生しいたけの旬は一年間に二回あり、春と秋から晩秋にかけてです。鮮度を見分ける方法は、原木生しいたけも菌床生しいたけも同じで、裏返してみて、かさの縁付近にある膜のようになった部分が、内側の白い部分とつながっている物(これが最良)を選びます。少々の隙間があっても鮮度は十分良好だと言えます。購入後パックから出してポリ袋で密封し冷蔵庫に入れれば、3日間ほどは保存が可能です。

 生しいたけの「うまみ」はかさの中央部分にありますから、洗うときには強く擦らないように注意して、汚れをさっと落とす程度にします。

 内側のひだに穴が小さくぽつぽつ開いて来たり、かさの内側全体が黒ずんでくると、鮮度がおちて古くなってきた生しいたけです。こうなっても強い匂いさえしなければ、濃い味付けの料理などに使っても大丈夫です。

 かさにひびや亀裂が入っている「自然茹」は味が良いのに安価なので、家庭のおかず用などに持ってこいの「原木生しいたけ」です。いろいろなレシピを工夫して、原木生しいたけの持つ濃厚な香りと繊細な甘みを堪能してください。