カブトエビは6月〜7月の西日本の水田に発生する淡水性の原始的な甲殻類で「生きた化石」と呼ばれる。エビという名称がついているがエビ類ではなくミジンコなどに近い。大きさは2〜4cm程度。脱皮をして成長するが寿命は一ヶ月程度。雑草などを採食して育つのでカブトエビを「田んぼの草取り虫」と呼ぶ地方もある。卵は乾燥に耐性があるので繁殖や飼育は容易。カブトエビは夏休みの自由研究にも適した生物だ。
カブトエビは、鰓脚綱 葉脚亜綱 背甲目 カブトエビ科に属する甲殻類の総称。淡水性の原始的な小型甲殻類。乾燥卵を水中に入れるだけで1〜数日のうちに孵化する。雑草などを食べ脱皮をして成長するが寿命は一ヶ月程度。乾燥した卵は水につけると簡単に孵化する。

メタボ対策で早朝の散歩を日課とした。5時半くらいに家を出て一時間半〜二時間くらいゆっくりと近所を歩く。都会の夏は7時になると暑くてもうダメだ。日射しも強いし空気も深いな暑さを含んでくる。散歩をする道筋には、都市農園として保護されている小さな水田の区画が散在しているので、通るときには足を止めて覗き込み、生き物たちがいないか観るのを愉しみのひとつにしている。
先日、水田をひょいと覗きこんだら、オタマジャクシのような生き物がざわざわと泥をかき回すのが見えたので、身を乗り出してよく観てみたら、数本のヒゲが見えた。オタマジャクシにヒゲがあるわけはないので、ハゼやカジカの仲間かなと思い、畦を降りて良く見ると、カブトエビである。住んでいた地方にもよるのかもしれないが、わたしらオッサンがガキの自分には、田んぼにいる生き物と言えばカエルやザリガニやドジョウなどが中心でカブトエビを目にしたことはなかったような気がするのだが、どうなんだろうと思って、少し調べてみた。
日本国内の水田などでみられるカブトエビは、どうやら移入種のようで、原産はヨーロッパ、アジア、アメリカと多方から入ってきたもののようだ。6〜7月に大量発生するとあるが、ひと月ほどで乾燥に耐久性のある卵を産んで短い一生を終えるようだ。水田では、雑草の新芽を食べたり、雑草の根を浮き上がらせたりするので、「田の草取り虫」と呼ばれ、除草に一役買っている。わたしの見た水田ではどうかはわからないが、農薬などの使用を減らすために人為的に放たれているのかもしれない。