キノコ中毒は秋を中心に毎年繰り返し発生しますが、有毒キノコと食用のキノコを見分ける一定の特長はありません。見分けるには一種類ずつ確実に覚えてゆく必要があり、知らないきのこは採らない、食べないことがキノコ中毒防止の基本です。もし誤って毒キノコを食べてしまったときは、指を口の中に深く入れて食べた物を全部吐き出し、応急処置をして医師の診察を受けてください。
食用のきのこでも、古くなったものや傷んだキノコを食べると中毒を起こす可能性があるので注意。生の状態で食べたり、一度に大量に食べたりしないほうが無難です。また無毒でもアルコールと反応して有毒化する種もあるので同時の飲酒は慎重に。
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まず、知らないキノコは「採らない」「食べない」「人にあげない」ことを守ってください。誤って食べると中毒や下痢を起こす「有毒キノコを見分けるための俗説はすべて迷信で、間違っている」と認識しましょう。毒キノコは多くの種類に分かれていて、共通の特長を持っていません。名前の分かっている種類は全種類の3割程度に過ぎないといわれています。図鑑に出ていない種類のキノコを無理に食用とされているキノコに当てはめないように注意しましょう。
したがって毒キノコの見分け方は、経験と知識により一つ一つの特長を覚えていくしかありませんので、確実な鑑別ができるようになるまでは、知らないキノコは採らない、食べない。誤った言い伝えや迷信を信じない。を徹底してください。また毒キノコは、加工(塩漬、乾燥、水さらし)によって毒成分がなくなることもありませんので、加工して食べるのもやめてください。
食用キノコにもっとも間違えられやすい毒キノコはツキヨタケ、カキシメジ、クサウラベニタケなどですが、当欄ではあいまいさによる誤解を避けるために、写真の掲載や種類の解説はいたしません。

毒キノコを誤って食べてしまった場合は、まず中毒の前触れとして、吐き気、腹痛、下痢などの症状が現れます。食べた種類や量によって異なりますが、症状が食後30分〜2時間で現れるものや、6〜12時間経過してから出る、4〜6日の潜伏期間を持つものなど、さまざまあります。症状が早く現れるもののほうが比較的軽く、回復も早い傾向があります。
いずれにせよ、食後に胃が重くなり、むかつく (腹痛、嘔吐、下痢)などの症状が現れて、少しでも「おかしい」と思ったら、すぐに食べたものを吐き出してください。自力では困難のような場合は、患者の口の中に指を入れて、舌の奥を刺激して吐かせます。何も出なくなったら、水やぬるま湯を飲ませて、さらに何回か吐かせるようにします。その後は毛布にくるむなど全身を保温して、病院に運び、医師の診察を受けてください。吐瀉物や食べ残しをサンプルに持ってゆくとすばやく適切な治療に繋がります。
毒キノコ中毒は、3タイプに大別されます。
●胃腸炎型:ツキヨタケ、イッポンシメジ、クサウラベニタケ、カキシメジなど。食後30分から2時間で、吐き気、嘔吐、腹痛、下痢などの症状が出現します。
●コレラ型:タマゴテングタケ、ドクツルタケ、コレラタケなど。食後6時間から半日で発病。アマニタトキシン毒が強烈な腹痛・嘔吐・下痢の脱水状態を起こして、患者を死亡させたり肝臓障害を残したりします。
●脳症・神経型:ワライタケは幻覚症状を起こし、ベニテングタケやテングタケは、嘔吐、腹痛、下痢に続いて耳鳴り、めまい、視力障害などを生じます。
キノコ中毒の初期症状を自覚しても、素人判断で胃腸薬や下剤を服用しないことが大切です。適切な応急処置を施して、すみやかに医師の診断を受けましょう。